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遺品整理と生前整理の違いは〇〇!生前整理がおすすめな5つの理由と生前予約について

2024.10.01

  • 遺品整理と生前整理の違いとは?
  • 生前整理が良いって聞いたけど、どうしてオススメなの?
  • 遺品整理って生前予約できるってほんと?業者に頼むって抵抗がある…

こんな悩みにお答えします。

近年、「自分が死んだ後に家族に迷惑をかけたくない」「老後は心配事を少なくしてストレスフリーな生活を送りたい」というニーズが高まり、遺品整理や生前整理について多くの問い合わせをいただきます。

結論、元気なうちに生前整理に着手しましょう。

なぜなら、生前整理は将来的に遺品整理をする家族の負担を減らすとともに、あなた自身も快適な毎日を過ごすきっかけになるから。

この記事では以下の内容をお伝えします。

  • 遺品整理と生前整理の違い
  • 生前整理と遺品整理で主にすべきこと
  • 生前整理よりも遺品整理の方が大変な理由
  • 生前整理がおすすめな理由
  • 遺品整理・生前整理を業者に依頼する際の3つのポイントと費用相場
  • 遺品整理の生前予約サービスについて

これから生前整理をしようか検討している方や、将来に対してさまざまな不安が出てきた方はぜひ最後まで読んでみてください。

 

遺品整理と生前整理の違いは〇〇

両者は『誰が整理をするか』という点で異なります。

遺品整理は『遺族』が行い、生前整理は『自分自身』で行うからです。

それぞれ具体的にみていきましょう。

 

遺品整理とは『故人の所有物を片付けること』

遺品整理
誰が? 遺族(あなたの死後に残される家族)
いつ? 相続発生後(あなたが亡くなった後)
どんな目的で? 亡くなったあなたの所有物を整理・処分する

上記のように、遺品整理とは遺族が故人の持ち物を整理することを指します。

多くの場合、遺族にとって時間や体力に加えて、感情的な負担がかかりがちです。

なぜなら、自分の持ち物を処分するわけではないため、以下のような遺品ほど処分に困るからです。

  • 故人が大切にしていたもの
  • 故人の生きた証
  • 遺族にとって思い出深いもの

自力で遺品整理をする方もいれば、遺品整理業者に依頼される方も多くいらっしゃいます。

 

生前整理とは『自分の所有物を片付けること』

生前整理
誰が? あなた
いつ? 相続発生前(あなたが生きている間)
どんな目的で? 家族に迷惑をかけないために、自分の所有物を整理・処分する

上記のように、生前整理とは自分の老後や亡くなった後に備えて、自分自身の持ち物を整理することを指します。

単なる整理整頓ではなく、老後や将来を見据えて身辺を整理する意味合いがあります。

自分の所有物なので自由に処分方法を決め、自分のペースで進められますので、20代や30代の若いうちからコツコツ取り組む方も増えています。

 

生前整理でしておくべき4つのこと

生前整理で主にするべきことは以下の4つです。

  • ①財産目録を作成する
  • ②遺言書・エンディングノートを作成する
  • ③デジタルデータを整理する
  • ④不用品を処分する

断捨離の一環として人間関係を整理する人もいますが、ここでは優先的にしておきたいことに絞って解説します。

 

①財産目録を作成する

家族の負担を減らすために、ご自身の財産を一覧にまとめておきましょう。

家族が財産を調査する手間を省き、スムーズに相続手続きを進められるからです。

具体的な財産の種類は、下表を参考にしてみてください。

財産の種類 必要な書類
現金・預貯金 通帳
有価証券(株式、債券、手形など) 報告書
保険証書(生命保険、損害保険など) 保険証券
不動産登記簿(土地、建物など) 登記簿謄本、固定資産税納税通知書
動産(車、貴金属・宝石類など) 自動車税納税証明書
負債(ローン、未払金、友人などからの借入金) 残高証明書、クレジットカード明細、契約書

印鑑や通帳、必要書類の保管場所もわかるように明記しておきます。

財産は死ぬまでの間に変化しますので、財産目録は定期的に更新しましょう。

 

②遺言書・エンディングノートを作成する

遺言書もしくはエンディングノートを作成し、家族にあなたの意思を残しましょう。

財産について『どう配分するか』『どう処分するか』について示せば、相続トラブルや家族の悩みを解消できるからです。

法的拘束力がある遺言書は3種類(自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言)あり、相続財産を引き継ぐのに有効な手段です。法的拘束力のないエンディングノートは、相続財産以外のことも家族に意思表示できます。

なお、どちらも作成して問題ありません。

遺言書に書ける範囲は限られますので、家族へのメッセージや遺品の処分方法はエンディングノートに記しておきましょう。

 

③デジタルデータを整理する

スマホやパソコンなどのデジタル機器や、インターネット上に残したデータも整理しておきましょう。

本人が亡くなった後だと、遺族はとても発見しにくいからです。

デジタルデータとは、以下のように多岐に渡ります。

  • ネット銀行口座や証券口座
  • YouTubeやInstagramなどのSNSアカウント
  • GoogleフォトやiCloud内に保存された写真・動画
  • SpotifyやApple Music、Netflixなど有料サービスのアカウント
  • ヤフオク!やメルカリなどの利用情報

ITの発展により便利になった一方で、増え続けるデジタルデータは遺族を悩ませる遺品の代表格といっても過言ではありません。

 

④不用品を処分する

使わなくなった家具・家電など、不用品を処分しておきましょう。

不用品が多ければ多いほど、いつか遺品整理をする家族の負担が大きくなるからです。

不用品は以下のような方法で処分します。

  • 友人や知人へ譲る
  • リサイクルショップなどで買取してもらう
  • 自治体のゴミ収集や粗大ゴミ収集サービスを使う
  • 民間の不用品回収サービスを活用する
  • アルバムの写真や書類などはデータ化する

処分に迷う物は一旦保留にし、必要ない物をどんどん処分すればスムーズに進められます。

中には「処分すべきか判断しかねる。残しておこうかな…」という声もあるでしょう。

しかし、あなたが判断に困るものは、家族にとってはなおさら困るでしょう。判断できないときは、「死後は処分するか、〇〇がもらってください」とエンディングノートなどに残しておきましょう。

 

将来的に家族が遺品整理する4つの作業

どんなにあなたが生前整理しても、生きていく上で必要な物や大切な物は必ず死後に残ります。

普段から持ち物が多かったり、生前整理をしていなかったりすれば、家族の負担が増えるのはなおさらのこと。

あなたの死後に家族がする作業は、以下の4つです。

  • ①遺言書・エンディングノートを探す
  • ②遺品を仕分ける
  • ③遺産分割協議をする
  • ④不用品を処分する

 

①遺言書・エンディングノートを探す

あなたの死後に家族は、遺言書・エンディングノートを優先的に探し、財産の配分方法や故人の意思を確認します。

特に遺言書がある場合は、遺言書の内容に従って法的に手続きを行う必要があります。

 

②遺品を仕分ける

あらゆる遺品の中から、以下のように残す物と残さない物を仕分けます。

【残す物】

・貴重品

・重要書類

・写真など思い出の詰まった物

【残さない物】

・家具・家電などの不用品

・衣類や靴

・使わない日用品

・ゴミ

貴重品や重要書類を見落としたり、処分したりしないように注意深く捜索しなければなりません。

 

③遺産分割協議をする

相続財産について遺言書がなければ、法定相続人の全員で話し合って遺産を分割します。

この際、戸籍謄本や除籍謄本などを調べて、相続人が誰かを調査します。なぜなら、被相続人の前妻の子供や婚外子も認知していれば相続人になるからです。

また、並行して相続財産の調査も行います。きちんと相続財産を把握しておかないと、相続税の申告を正確にできないことに加え、相続放棄の判断もできないからです。

話がまとまれば遺産分割協議書を作成し、相続財産の名義変更・登記手続きを行います。

 

④不用品を処分する

最終的に、必要がないと判断した物を処分していきます。

不用品の処分は、生前整理と同じく以下のような方法で進めます。

  • 友人や知人へ譲る
  • リサイクルショップなどで買取してもらう
  • 自治体のゴミ収集や粗大ゴミ収集サービスを使う
  • 民間の不用品回収サービスを活用する
  • アルバムの写真や書類などはデータ化する

最後に清掃して完了です。

【ぶっちゃけ】生前整理より遺品整理の方が大変

生前整理は避けられますが、遺品整理は避けられないからです。

何も準備されていない遺品整理ほど、勝手のわからない家族にとって大変なことはありません。

家族とはいえ自分の持ち物を整理するわけではないので、

「何から処分していいの?」

「どれを処分すればいいの?」

「どこに貴重品や重要書類があるのかわからない!」

という悩みが噴出するのはよくある話。

また、賃貸物件の退去日や相続手続きの期限が迫っていると、時間に追われて大きな負担が遺族にのしかかります。場合によっては仕事を休んだり、睡眠時間が削られたりすることも。

できることなら元気なうちに生前整理に着手しましょう。

 

生前整理をおすすめする5つの理由

生前整理では大量のゴミや物を処分・整理しますので、時間・労力・費用がかかるというデメリットがあります。

しかし、生前整理には多くのメリットもあります。

生前整理をおすすめする5つの理由について順番に解説します。

  • 理由①:家族の負担を軽くできる
  • 理由②:相続トラブルを防げる
  • 理由③:財産を把握することで相続税対策ができる
  • 理由④:スッキリとした生活が手に入る
  • 理由⑤:家族に見られたくない物を事前に処分できる

生前整理に対するモチベーションが上がりますので、チェックしてみてください。

 

理由①:家族の負担を軽くできる

家族の身体的・精神的・金銭的な負担を軽減できるからです。

以下のように、残された家族は遺品の整理だけに時間を費やすわけではありません。

  • 葬儀
  • 役所への届出
  • 各種変更・解約手続き など

生前に少しでも物を減らすことで、家族の負担はグッと軽減できます。

 

理由②:相続トラブルを防げる

生前整理を通じて財産目録を作れば、誰に何を引き継ぐかなど、あらかじめ財産の配分を決められるからです。

「相続トラブルに発展するだなんて、お金持ち特有の悩みでしょ?うちには関係ないよ」と思う方もいるでしょう。

事実、金額の大小にかかわらず、相続トラブルは発生しています。仲の良かった兄弟が、相続を境に不仲になったという話はこれまで何度も聞きました。

遺言書やエンディングノートで財産の配分を示せば、相続トラブルを事前に防げます。

 

理由③:相続税対策ができる

生前整理をして財産目録を作成すれば、以下のような相続税対策を検討する余地も生まれます。

  • 相続税対策としての暦年贈与(毎年110万円以下の贈与)
  • 子供や孫への教育資金の一括贈与(最大1,500万円まで非課税)
  • 基礎控除額(3,000万円+(600万円×法定相続人の数))の活用
  • 死亡保険金の非課税限度額(500万円×法定相続人の数)の活用
  • 相続時精算課税制度(直系尊属・直系卑属への贈与が2,500万円まで非課税となり、超過分は一律20%の課税)の活用

税理士への税務相談などもうまく活用すれば、ムダなく家族に財産を引き継げます。

 

理由④:スッキリとした生活が手に入る

今の自分にとって必要な物だけを残せば、以下のようなリスクがなくなり、生活環境が整うからです。

  • 物による転倒リスクを防げる
  • ホコリやカビによる健康リスクを防げる
  • 掃除の手間が少なくなり自由時間が増える

家族への心配事や老後の不安も解消され、生きていく上でのストレスからも解放されます。

理由⑤:家族に見られたくない物を事前に処分できる

たとえ家族だとしても、

  • 長年書き綴った日記
  • 大切な人からの手紙
  • 家族に内緒で購入した物

など、見られたくない物や知られたくない事は誰しもあるはず。

極端な例ですが、「亡くなった夫のパソコンからアダルト動画が見つかって、妻も娘も気分を害した」なんて事例もあります。

墓場まで持って行った方が良い物事は、生前整理で対応しておくのも家族への思いやりです。

 

【スピード解決】自力でできない人は遺品整理・生前整理業者への依頼を検討しよう!

次のような人は、遺品整理や生前整理を専門的に行う業者への依頼を検討しましょう。

  • 「生前整理する時間的な余裕がない」
  • 「生前整理したくても体力的にできない」
  • 「片付けが苦手で生前整理できない」

もちろん費用はかかりますが、遺品整理・生前整理をスピード解決できます。

業者選びの3つのポイントと費用相場について順番に解説します。

これから業者へ頼もうか考えている人は参考にしてみてください。

 

遺品整理・生前整理業者に依頼するときの3つポイント

事実、以下のグラフのとおり、トラブルは年々増加しています。

引用:独立行政法人国民生活センター『不用品回収サービスのトラブルー地区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!ー』

上記は不用品回収サービスにおけるトラブル件数ですが、遺品整理や生前整理についても同じ傾向があります。

ですので、業者を選ぶときは以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

  • ポイント①:遺品整理士がいるか
  • ポイント②:適切な資格があるか
  • ポイント③:料金プランは明確か

それぞれ詳しく解説します。

 

ポイント①:遺品整理士がいるか

遺品整理士とは遺品整理や生前整理についても精通した片付けのプロです。

遺品整理士は遺品整理業界のモラル低下を正すことを理念とした民間資格ですので、資格を持っている業者はコンプライアンスを遵守する意識が高いと解釈できます。

遺品整理士がいる業者を選び、悪徳業者へ依頼するリスクを軽減しましょう。

 

ポイント②:適切な資格があるか

不用品を処分したり、買取したりするには適切な資格が必要です。

たとえば、家庭ゴミを収集するには「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要ですし、不用品を買取するには「古物商許可証」が必要です。

悪徳業者は無資格・無許可で営業している可能性が高いため、きちんと資格の有無を確認しましょう。

ポイント③:料金プランは明確か

わかりやすい料金プランの業者を選びましょう。

悪徳業者はわかりにくいプランで、あの手この手でぼったくろうとします。

3社以上の業者から見積もりをとって、作業内容や料金プランについての説明を受けましょう。また、契約書類の有無なども必ず確認してくださいね。

決して業者の勢いや安易な判断で契約してはいけません。

 

遺品整理・生前整理業者に依頼するときの費用相場

オモイデに掲載する業者の料金相場は下表のとおりです。検討するときの参考にしてみてください。

間取り 作業人数 作業時間 料金
1K・1R 1~2人 1~3時間 50,000円~80,000円
1DK・2K 2~3人 2~4時間 90,000円~120,000円
1LDK・2DK 2~5人 2~6時間 130,000円~160,000円
2LDK・3DK 3~7人 3~10時間 170,000円~200,000円
3LDK・4DK 4~8人 3~12時間 210,000円~240,000円
4LDK以上 4~10人 6~15時間 250,000円~

なお、上記の料金には次のようなサービスが含まれています。

  • 遺品の仕分け
  • 不用品の回収・処分
  • 貴重品(遺言書や通帳、貴金属など)の捜索
  • 買取品の査定
  • 作業経路の養生
  • 合同供養
  • 作業後の軽清掃

ただし、遺品の量や種類、オプションの有無などによって金額は変更します。

必ず現地見積もりをして見積書を作成してもらいましょう。

 

遺品整理は生前予約できる!(生前整理できない人におすすめ)

生前予約とは、自分が生きているうちに『自分が亡くなった後の遺品整理』を予約しておくことを指します。

近年、以下のようなニーズに応えるサービスとして増加しています。

  • 「家族に迷惑をかけたくないけど、体力・気力的に生前整理できない…」
  • 「生前整理の必要性はわかるけど、今の生活環境を変えたくない…」
  • 「身寄りがいないので自分の死後に誰も遺品を引き取ってくれない…」

遺品整理を生前予約したところで、いつ実行されるかわかりません。契約時から10年以上長生きすることもあるでしょう。実際には1年に1回のペースなどで定期的に契約を見直し、状況に応じてサービス内容を追加・変更することが一般的です。

また、サービス料金は作業後に支払う契約にしておきましょう。何年先になるかわからない死後のサービスですので、それまで業者が事業を継続しているかわからないからです。

「え?聞いていないよ!そんな契約は取り消したい」とならないように、遺品整理を生前予約した際は、きちんと家族に業者の名称や連絡先を伝えることもお忘れなく。

 

 

まとめ【家族が遺品整理する負担は生前整理で軽減しよう】

今回は遺品整理と生前整理の違いや、それぞれの作業内容について解説しました。

遺品整理は故人の所有物を遺族が整理する一方で、生前整理は自分の所有物を整理することを指します。

つまり、元気なうちに生前整理を進めるほど、家族が抱える負担を軽減できます。

また、以下のように生前整理はデメリットよりもメリットがはるかに大きいため、早めに着手することをおすすめします。

  • ①家族の負担を軽くできる
  • ②相続トラブルを防げる
  • ③相続税対策ができる
  • ④スッキリとした生活が手に入る
  • ⑤家族に見られたくない物を事前に処分できる

もちろん自分で生前整理ができないと感じる方や、遺品整理での家族の負担を減らしたい方は業者へ依頼することも視野に入れましょう。

オモイデでは遺品整理や生前整理に特化した業者を紹介しております。お近くの優良業者トップ5のお見積もりを無料で作成いたしますので、遺品整理や生前整理でお悩みの方はお気軽にご相談ください。