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亡くなった人の物を処分できないときの対処法とは?タイミングや遺品の手放し方

2024.02.28

故人の持ち物は、思い出や捨てることへの罪悪感からなかなか処分できずに困っている人も多いのではないでしょうか。

実際、遺品はすべてを処分しなければいけないわけではなく、どうしても捨てられない物もあるでしょう。

しかし、遺品をいつまでも残しておくと相続のトラブルや収納スペースが圧迫されるなどのリスクを伴います。

そこで、この記事では、亡くなった人の物を処分すべき理由や処分できない場合の対処法について解説します。

 

亡くなった人の物を処分すべき理由

亡くなった人の物はなかなか捨てられないと思いますが、亡くなった人の物を処分することのメリットも確認しておきましょう。

 

遺族の心の整理ができる

遺品整理をすると故人との思い出を振り返ることにもなるので、遺族にとって辛い時間とも言えます。

ですが、いつまでも遺品をそのままにしておくと目に入る度に深い悲しみに襲われ、心に負担をかけてしまうことも。

もちろん、亡くなった直後の喪失感や悲しみが深い状態で、無理に遺品整理をしなければならないということではありません。

しかし、遺品整理を少しずつ進める中で、故人の死に向き合う一歩にもつながるはずです。

 

遺品を放置することで発生するホコリやカビを軽減できる

故人の遺品を整理すると、ホコリやカビといったリスクを軽減できます。

亡くなった人の物はクローゼットやタンスといった奥深くにしまわれることも多いので、知らずにカビが生えてしまうことも。

ホコリやカビは肺炎のリスクもあり、高齢者や幼児などに特に注意が必要です。

これから暮らしていく人のことを考え、必要ない物は処分してみることをおすすめします。

 

相続のトラブルを防止できる

故人の遺品を放置していたことで、後々トラブルになるケースもあります。

遺品の中には時計や宝石などの貴金属など資産価値のある商品もあり、知らずに保管されていたということも。

資産価値の高い遺品が見つかった場合、相続トラブルに発展、最悪「訴訟問題」に発展するかもしれません。

そのため、遺品に資産価値があるものはないか、など何が遺されているのかは確認しておきましょう。

 

亡くなった人の物を処分するタイミング

では、亡くなった人の物を処分するタイミングはいつでしょうか。

「この時期にしなければならない」ということはありませんが、いくつか適したタイミングがあるので紹介します。

処分するタイミング 理由
葬儀を終えた後 葬儀で遺品整理について親族と話し合えるため
四十九日が終わった後 遺族や親族が集まって話し終えた後なので整理しやすいため
10ヶ月以内 相続税が非課税額を超えた場合は、10ヶ月以内に申告が必要なため

※貴金属なども対象となるので早めに対応が必要

葬儀や四十九日が終わった後は遺族や親族が集まって遺品整理や相続について話せるため、その後に遺品整理を行うという人が多いです。

また、四十九日が終わるまでは、故人の手続きに時間が取られ、遺品整理まで手が回らず、やっと落ち着くのが四十九日法要が終わったタイミングでもあるでしょう。

遅くとも、相続税が発生する10ヶ月以内を目安に遺品整理を行う必要があります。

 

亡くなった人の処分しないほうがいい物リスト

遺品整理をするなかで処分しないほうがいい物もあるので、うっかり処分しないように注意しましょう。

具体的には、下記のような物が当てはまります。

処分しない方がいい物 捨ててはいけない理由
遺言書・エンディングノート 故人の意思を確認するため
現金、通帳、印鑑 遺産相続で必要
身分証明書 各機関に返却が必要
デジタル遺品 ・個人情報などの重要データの削除
・ネットバンクやネット証券などの資産が残されている場合も
・自転車や自動車の鍵

・賃貸の鍵

・貸金庫やレンタル倉庫などの可能性も

契約書、支払い通知書 故人の利用していたサービスや商品を解除するときに必要
売却できるもの 遺産相続に必要(美術品、骨董品、時計、アクセサリー、貴金属など)

処分してしまうと、トラブルに発展する可能性もあります。

判断に迷う場合は残しておき、どうしても困る場合は遺品整理などの専門業者に依頼すると良いでしょう。

 

亡くなった人の物を捨てられないときの対処法

勘違いされやすいですが、亡くなった人の物を整理して処分するのは悪いことではありません。

思い出はなくなるものではなく、いつまでも心の奥にずっと刻み込まれています。

それでも、どうしても亡くなった人の物で処分できずに困っている人に向けて、精神的負担の少ない手放し方を紹介します。

 

データ化して保存する

なるべく手元に残しておきたいものの、収納スペースに困るという人は、データ化して保存することをおすすめします。

たとえば、写真や手紙、ビデオテープなど、なかなか捨てられない物は、写真を撮ったりPDFなどのデータ化をしましょう。

スマートフォンやパソコンに取り込むことで、収納場所にも困らず、ずっと残しておけます。

また、アプリやクラウドサービスを使えば、親族間でもデータをシェアでき、いつでも確認できます。

 

家族や友人に形見分けする

遺品の中には、人によって思い出に残っている物がそれぞれあるはずです。

そういった場合、思い出の品を「形見」として、家族や友人に譲り渡すという方法もあります。

故人の遺品を捨てることに感じる罪悪感も、多少は軽くできるのではないでしょうか。

 

お寺や神社で供養してもらう

ぬいぐるみや人形、仏壇や神棚など、処分しづらい物はお寺や神社で供養すると良いでしょう。

供養は先祖代々のお寺や神社、もしくは遺品供養を行うお寺や神社、遺品整理業者へ依頼することで対応可能です。

 

亡くなった人の物を処分できない場合は業者に依頼するのがおすすめ

遺品整理をしても、どうしても捨てられない、もしくはなかなか進まないという人は不用品買取業者や遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。

故人の遺品を整理するのは、心身ともに大きな負担となるのは間違いありません。

一つ一つに思い出があったりするもので、罪悪感からなかなか捨てられないということもあるでしょう。

そのような場合、業者に依頼することで心理的なストレスや労力も減らすことができます。

遺品整理のプロなら、遺品に対して丁寧に、適切な方法で作業を行ってくれます。

そのため、遺族は思い出に向き合う時間ができ、気持ちにも余裕を抱けるかもしれません。

不用品買取可能な業者もあるため、手間や費用も節約できるのもメリットになります。

 

まとめ

今回は、亡くなった人の物を処分するタイミングや処分すべき理由について解説しました。

亡くなった人の物を処分することは悪いことではなく、故人との思い出の振り返りや向き合う一歩になるはずです。

しかし、亡くなった人の物を処分するのは、気持ちが進まないと感じる人もいるでしょう。

そんな人は、データ化して保存したり、形見分けするなど処分とは違った方法で手放す方法もおすすめです。

それでも捨てきれないという人は、遺品整理のプロに依頼することをおすすめします。

遺品に関しても遺族の気持ちを汲んで、一緒に遺品整理を行ってくれます。

自分に合った方法を見つけて、少しずつ前に進んでいきましょう。