【安心感が高まる】信頼できる遺品整理業者が持つ3つの資格と許可
2024.02.28
・資格がなくても業者は遺品整理できるって聞いたけど、本当?
・どんな資格を持っていれば、安心して依頼できるの?
・信頼できる遺品整理業者に頼みたい
こんな悩みを解決します。
実は、遺品整理業者は資格や許可、免許を持たなくても開業できます。だからこそ遺品整理業への参入障壁が低く、一部の悪徳業者によるぼったくりや高額請求などのトラブルも後を絶たないと言っても過言ではありません。
とはいえ、もちろん騙されたくないし、損したくないですよね。
この記事では、以下の内容をお伝えします。
・信頼できる遺品整理業者が持つ3つの資格
・深い悩みを解決できる、遺品整理にまつわる専門的な5つの資格
・資格以外で、信頼できる業者かを判断する方法
この記事を読めば、「どんな資格があれば信頼できるのか」がわかり、自信を持って遺品整理業者を選べるようになります。
これから遺品整理業者への依頼を考えている人は、最後まで読んで業者選びの参考にしてみてください。
【安心感が高まる】信頼できる遺品整理業者が持つ3つの資格と許可
信頼できる遺品整理業者には、以下の3つの資格や許可があります。
・一般廃棄物収集運搬業許可
・古物商許可証
・遺品整理士
これらの資格や許可があれば、法令や正しい知識をもって仕事に向き合ってることがわかり、安心材料につながるからです。
1つずつ解説していきます。
一般廃棄物収集運搬業許可
一般廃棄物収集運搬業許可とは、家庭から出されるゴミを回収・処分するのに必要な許可です。
無許可での回収・処分は違法ですので、きちんと許可のある遺品整理業者に依頼しましょう。無許可の業者は不法投棄する恐れがあり、ゴミの処理を任せた依頼主も罪に問われかねません。
信頼できる理由
市区町村はゴミの回収・処理が許可のある業者によってまかなわれる限り、新規募集はほとんどしません。一般廃棄物収集運搬業許可のある業者は、長年の実績がある業者だと判断できるからです。
許可があれば適切にゴミの回収・処理をしようとする姿勢が感じられますので、安心感も高まります。
なお、許可はなくても、きちんと一般廃棄物収集運搬業許可のある業者にゴミの処理を委託・連携していれば問題ありません。ですので、実際は多くの遺品整理業者が委託・連携しています。
【注意】産業廃棄物収集運搬業許可だけでは家庭から出るゴミは処分できない
似たような許可として産業廃棄物収集運搬業許可がありますが、この許可だけでは家庭から出るゴミの回収・処分はできず、違法行為になります。
悪徳業者によくあるパターンですので、くれぐれも気をつけましょう。
古物商許可証
古物商許可証とは、遺品などの中古品を転売目的で買取するときに必要な許可です。
遺品の買取サービスをしている場合、遺品整理業者に古物商許可証があるかを確認しましょう。
信頼できる理由
理由は以下の3つです。
・犯罪歴など一部の条件に該当すると取得できないから
・盗品売買を防止し、すみやかな発見・解決をする目的で公安委員会から許可をとっているから
・法律を守りながら買取サービスを提供しているから
遺品を適切に買取してもらえると依頼者としても気持ちがいいものですし、遺品整理業者に支払う料金と買取金額を相殺して安く費用を抑えることもできます。
古物商許可証のない遺品の買取は違法行為ですので、許可のある遺品整理業者を選びましょう。
遺品整理士
遺品整理士とは、遺品整理士認定協会が認定する民間資格です。
遺品整理は仕事として歴史が浅いこともあり、経験豊富な人材が少なく、中には悪徳業者もいます。
そのような背景より、遺品整理士認定協会は業界の悪い風潮を断ち切り、健全化をはかる目的で「遺品整理士」という民間資格をスタートさせました。
信頼できる理由
理由は以下の5つです。
・資格を取得するのに費用をかけているから
・遺品整理士としてふさわしいと判断された人だけが取得できるから
・信頼を損ねるような行為をすると、資格が取り消しされるなど厳格に運営されているから
・法律にしたがったゴミの処理や遺品整理の取り扱いなどを、専門的に学んでいるから
・協会を通じて他の業者と交流しながらサービスの品質を向上しているから
遺品整理のプロフェッショナルとして、質の高いサービスを受けられます。
なお、資格の有無がわからないときは、遺品整理士認定協会に問い合わせましょう。私たちオモイデも遺品整理士を持つたくさんの業者を把握していますので、ぜひご相談ください。
サービス内容によって必要な2つの許可
遺品整理は多くの物を扱いますので、遺品整理業者が提供するサービスも多岐に渡ります。
以下の2つの許可はサービス内容によって必要になりますので、押さえておきましょう。
・産業廃棄物収集運搬業許可
・一般貨物自動車運送事業もしくは貨物軽自動車運送事業
順に解説します。
産業廃棄物収集運搬業許可
産業廃棄物収集運搬業許可とは、その名のとおり産業廃棄物の処理に必要な許可です。
遺品整理で処分するゴミは、必ずしも家庭から出るゴミの種類だけとは限りません。中には、一般廃棄物収集運搬業許可だけでは処分できない、下記のような産業廃棄物も含まれているからです。
・農薬
・金属くず
・紙くず
・廃油
・プロパンガス
・塗料
・オートバイ
・ピアノ
・畳
・タイヤ など
これらは家庭にあったとしても産業廃棄物としてみなされます。
産業廃棄物収集運搬業許可は都道府県の知事の許可により取得できますが、許可には有効期限がありますので、遺品整理業者のホームページなどで確認しておきましょう。
一般貨物自動車運送事業もしくは貨物軽自動車運送事業
遺品整理業者が遺品を運送するサービスを提供している場合は、確認しておきましょう。
運ぶ車のタイプにもよりますが、国土交通省から一般貨物自動車運送事業もしくは貨物軽自動車運送事業の許可が必要です。
たとえば、実家で出た遺品を今住んでいる家に運んで欲しいときや、形見分けする遺品を親族の家に運んで欲しいときなどに、運賃を受け取ってサービスを提供する際に必要になります。
もちろん運賃を請求するのに資格がないと違法営業になりますので、事前に確認しておけば安心してサービスを利用できます。
【深い悩みも解決できる】遺品整理にまつわる専門的な5つの資格
ここまでお伝えしたのは、「資格があればさらに信頼できる」という資格でした。
ここからは、「さらに深い悩みにも対応できる」資格として、以下の5つの資格をお伝えします。
・遺品査定士
・遺品供養士
・相続診断士
・終活カウンセラー
・グリーフケアアドバイザー
さらにご自身のニーズに合った遺品整理業者を見つけられますので、参考にしてみてください。
遺品査定士
遺品査定士の定義は、以下のとおりです。
“遺品査定士は、遺品の買取に関わる様々なジャンルの鑑定士とも関係を結びながら、ご遺族が安心して、遺品を繋ぐことへの支援を行う、遺品の査定と買取に特化した専門家です。”
引用:一般財団法人 遺品整理士認定協会『遺品査定士養成講座』
遺品査定士に期待できることは、
・専門知識とノウハウを活かした遺品の買取査定が受けられる
・遺品の買取における不正やトラブルを防止できる
・遺品査定士では扱えない価値のある遺品は、各専門家と連携した適正な査定を受けられる
遺品整理と同時に買取サービスも利用する方はチェックしておきましょう。
遺品供養士
遺品供養士の定義は、以下のとおりです。
“供養に関する知識を正しく学び、深い悲しみを抱えた方々をサポートするグリーフケアを実践し、供養を中心に遺品整理はもちろんの事、様々な分野で幅広く役立てて頂ける知識を身につけ、次世代へと繋ぐ架け橋となる資格です。”
引用:一般社団法人 遺品供養カルチャー協会『遺品供養士とは』
遺品供養士に期待できることは、
・供養すべき遺品を判断してもらえる
・供養の心を身につけた専門家に供養してもらえる
・遺族が抱える深い悲しみに寄り添い、立ち直るケアをするグリーフケアが受けられる
故人が残した遺品への配慮や、遺族の心のケアにも対処したい方はチェックしておきましょう。
相続診断士
相続診断士の定義は、以下のとおりです。
“相続の基本的な知識を身につけて相続診断ができる資格”
相続診断士に期待できることは、
・相続についての手続きがスムーズに進むかを判断してもらえる
・弁護士や税理士よりも相談しやすい
・必要に応じて弁護士や税理士と連携し、安心して相続が進められるように橋渡しをしてくれる
相続について深く相談したいときや、相続が複雑になりそうなケースで頼りになる資格です。
終活カウンセラー
終活カウンセラーの定義は、以下のとおりです。
“「終活」に関して「カウンセラー」としてじっくり話を聴けるスキルを持った方で、終活に関する抽象的な「悩み」の中身が、どの分野の悩みであるのか、またどの専門家が必要であるかを見極める「シニアのお困りごと案内人」です。”
引用:一般社団法人 終活カウンセラー協会『終活カウンセラーとは』
終活カウンセラーに期待できることは、年金や保険、相続などの終活に必要な幅広い知識により、相続についての悩みをカウンセリングし、専門家への橋渡しや役所などでの手続きをサポートしてもらえることです。
遺品整理とともに、ご自身の終活も考えている方にとって良き相談相手になるでしょう。
グリーフケアアドバイザー
グリーフケアアドバイザーとは、故人との別れへの悲しみや喪失感に対して、専門的な心のケアをする資格を指し、下記のような知識や技術を身につけています。
“日本人の死別悲嘆の反応と悲しみを癒すアプローチ法について学び・身につけることを重点的に学習します。”
引用:一般社団法人 日本グリーフケア協会『(1)グリーフケアアドバイザーについて』
グリーフケアアドバイザーに期待できることは、大切なひとを失って襲われる底知れぬ悲しみに対して、親身になって寄り添い支えてくれることです。
遺族の心のケアを重視する方にとって心強い資格です。
【資格以外で】信頼できる遺品整理業者を判断する方法
資格や許可以外では、以下の方法で優良な業者かどうかを見極めましょう。
・電話やメールへの対応が親切・丁寧かチェックする
・複数業者から相見積もりをとる
・レビューや口コミを調べる
決して「時間がない」「考えるのが負担」と思わずに、慎重に調べるようにしましょう。
少し前のデータにはなりますが、下図のように遺品整理に関するトラブルは年々増えているからです。
出典:独立行政法人国民生活センター『不用品回収サービスのトラブル−市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う業者に注意!−』
くわしい対策方法は、下記の記事も参考にしてみてください。
>> 【トラブルを事前に防ぐ!】遺品整理でやばい業者の5つの特徴と対策
遺品整理を依頼するときは、きちんと資格や許可を確認しよう!
今回は信頼できる遺品整理業者が持つ資格について解説しました。
事実、世の中にはクリーンな遺品整理業者だけがいるとは限りません。悪徳業者は知識がない依頼者につけ込んで、トラブルを引き起こすことをお忘れなく。
この記事のまとめは、以下のとおりです。
・遺品整理業者の信頼を高める資格は3つある
資格・許可 | 特徴 |
---|---|
一般廃棄物収集運搬業許可 | ・家庭から出る廃棄物の回収・処理に必要
・無許可での回収・処理は違法 |
古物商許可証 | ・中古品を転売目的で買取するときに必要
・無許可での買取は違法 |
遺品整理士 | ・遺品整理士認定協会が認定する民間資格
・専門的な知識を有し、質の高いサービスが期待できる |
・遺品整理業者が持っていれば、深い悩みに対応できる資格は以下の5つ。
資格・許可 | 特徴 |
---|---|
遺品査定士 | 専門的な知識により、遺品の査定と買取に特化 |
遺品供養士 | 供養について精通し、遺族の心のケアができる |
相続診断士 | 幅広な知識によって、依頼者にあった相続診断ができる |
終活カウンセラー | 終活における抽象的な悩みを見極めて、解決まで導ける |
グリーフケアアドバイザー | 遺族が抱える悲しみや喪失感について、専門的な心のケアができる |
・資格以外で、信頼できるかを判断する方法は以下のとおり。
①電話やメールへの対応が親切・丁寧かチェックする
②複数業者から相見積もりをとる
③レビューや口コミを調べる
とはいえ、「調べる時間が十分に取れない…」「自分で調べる自信がないよ…」という方もいらっしゃるでしょう。
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