【まとめ】遺品整理で買取が期待できる遺品14選(知らないと損します)
2024.01.10
・買取してもらって遺品整理の費用を安くしたい
・どんな遺品が売れるの?
・どうやって買取してもらうのがいいの?
・なるべく損はしたくない
こんな悩みにお答えします。
遺品整理で出てくる数々の遺品。
何も知らないで処分したり、知識のないままに売ったりすると、損するかもしれません。
「え!実は売れるものだったとは…」と後悔するのは嫌ですよね。
この記事でわかることは、
・遺品整理で買取が期待できる遺品14選
・遺品を買取してもらう3つの方法
・少しでも高く遺品を買取してもらうコツ
・遺品整理で買取してもらうときの注意点
あらかじめ価値のありそうな遺品かどうかを把握できれば、遺品整理もスムーズに進められます。
買取してもらって遺品整理にかかる費用を抑えたい方、価値のある遺品を捨ててしまいたくない方は、この記事を参考にして事前に対策しましょう。
【まとめ】遺品整理で買取が期待できる遺品14選(知らないと損します)
後悔しないためにも、買取が期待できる次の遺品を把握しておきましょう。
遺品整理で買取が期待できる遺品14選 | |
---|---|
貴金属 | 高級時計 |
ブランド品 | カメラ |
将棋盤・囲碁盤 | お酒 |
家具 | 家電 |
着物 | 骨董品・美術品 |
ゴルフ用品 | 車、バイク |
コレクション | 本・古書 |
遺族だけでは判断がつかない価値のある品物が眠っている場合があるからです。
買取が期待できる遺品とは、「たとえ中古品だとしても需要があるもの」です。
・うっかり捨ててしまった
・安く売ってしまった
・雑に扱って傷をつけてしまった
とならないように、順番に解説しますのでチェックしてみてください。
貴金属
貴金属とは、指輪やネックレスなどのアクセサリー類はもちろん、金や銀などを使った遺品も含みます。
貴金属が含まれていれば壊れた遺品や、故人が使っていた金歯も買取対象になりますので保管しておきましょう。
1グラムあたりで取引されているので、貴金属を高く売るには量が必要です。また、金の買取価格は店舗によって異なり、為替や景気などの影響によって毎日変動しています。
買取査定時に重要な役目を果たしますので、ダイヤモンドは鑑定書、ルビーやサファイアなどのカラーストーンは鑑別書がないかもチェックしておきましょう。
高級時計
遺品整理で買取してもらえる代表格なのが高級時計。
形見として引き継がれる場合も多いですが、以下のブランドの時計は高値で取引されていますので把握しておきましょう。
・ROLEX(ロレックス)
・OMEGA(オメガ)
・PATEK PHILIPPE(パテック・フィリップ)
・AUDEMARS PIGUET(オーデマ・ピゲ)
・PANERAI(パネライ)
・HUBLOT(ウブロ)
・BREITLING(ブライトリング)
・TAG Heuer(タグホイヤー)
・FRANCK MULLER(フランクミュラー)
・Grand Seiko(グランドセイコー) など
ブランドやモデルにもよりますが、ロレックスの「デイトナ」などは数百万円で取引されていることもあります。
偽物も多く出回っているので、正規品かを判断できる保証書や証明書がないかもチェックしておきましょう。
ブランド品
状態によっては高価買取が期待できます。中には古いものでも価値がつくブランド品も。
代表的なブランドは次のとおりです。
・HERMES(エルメス)
・LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
・CHANEL(シャネル)
・GUCCI(グッチ)
・PRADA(プラダ)
また、次のブランドのアイテムも人気があり、高く売れる傾向があります。
・SUPREME(シュプリーム)
・COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)
・Chrome Hearts(クロムハーツ) など
メンテナンスをして綺麗に保ち、箱やストラップなどの付属品がないかもチェックしておきましょう。
カメラ
プロ向けのデジタル一眼レフカメラは特に高く売れます。
購入時の値段も高いですが、売却時にも高値がつきやすい傾向があります。
国内メーカーですとニコンやキャノン、海外メーカーですとライカが人気です。
できるかぎりレンズや本体を綺麗にし、ストラップなどの付属品も揃えておきましょう。
将棋盤・囲碁盤
「本榧(ほんかや)」という木材で作られた将棋盤や、次の代表的な目盛りの引き方で作られた将棋盤は高値で取引されています。
・太刀盛り
・ヘラ盛り
・筆盛り
また、将棋駒は「黄楊(つげ)」という素材で作られたものの需要が非常に高いです。
囲碁盤も同じく「本榧(ほんかや)」で作られたものは高値で取引されています。
碁石は以下の4つの要素によって相場が変わるため、プロに確認してもらいましょう。
・素材
・厚み
・大きさ
・等級
お酒
贈答品などでもらったまま放置されていたお酒も高く売れることがあります。
ビールなどの賞味期限があるお酒は買取には向いていませんが、
・ウイスキー
・ワイン
・日本酒
などは高く売れる可能性がありますので覚えておきましょう。
ジャパニーズウイスキーは「山﨑25年」や「響30年」が人気ですし、輸入ウイスキーだと「マッカラン30年」などは高値で取引されています。
ワインはブルゴーニュワインの「ロマネコンティ」やボルドーの「五大シャトー」が売れるワインの代表格です。
日本酒は「十四代」や「久保田」、「菊姫」などの銘柄がとても人気があります。
遺品整理で未開封のお酒を見つけたときは、まずはインターネットなどで調べてみましょう。
家具
粗大ゴミとして出せば処分料がかかる家具ですが、ブランドものは売れますし、たとえ買取価格が低くても売れれば費用をかけずに処分できます。
需要のあるブランドは以下のとおりです。
【海外ブランド】
・Cassina ixc.(カッシーナ)
・arflex(アルフレックス)
・B&B ITALIA
・NATUZZI(ナツッジ)
・HermanMiller(ハーマンミラー)
・DREXEL HERITAGE(ドレクセル ヘリテイジ) など
【国内ブランド】
・カリモク
・マスターウォール
・IDC大塚家具
・飛騨産業
・松本民芸 など
掃除をして綺麗にしたうえで、できれば家具の買取専門店に査定してもらいましょう。
家電
家電も処分するにはリサイクル料金などがかかりますが、たとえ少額でも売れれば費用をかけずに家電を手放せます。
製造より5年以内の家電や、人気のモデルは高く売れますが、古くなった家電は買取されませんのでご留意ください。
なお、パソコン・スマホなどの小型家電ではアップル製品が高く売れます。
状態を綺麗にし、付属品も取っておきましょう。
着物
近年は和服を着る人が減って需要が少なくなっていますので、需給バランスで成り立つ中古市場では買取価格が厳しくなっています。
とはいえ、以下のような着物は売れる可能性がありますので確認しておきましょう。
【有名な種類の着物】
・友禅(ゆうぜん)
・西陣織(にしじんおり)
・辻が花(つじがはな)
・紬(つむぎ)
・上布(じょうふ) など
【人間国宝や有名作家が手がけた着物】
・久保田一竹
・羽田登喜男
・森口邦彦
・北村武資 など
【老舗ブランドや有名ブランドの着物】
・千總(ちそう)
・竺仙(ちくせん)
・大羊居(たいようきょ) など
着物の価値や品質を示す証明書にあたるものが「証紙」で、着物に残された作家の署名や刺繍を「落成款識(らくせいかんしき)」と言います。良い着物にはこれらが付いていますので、あわせて確認しましょう。
骨董品・美術品
一見するとボロボロで、とても価値がなさそうに見えても、コレクターからすると喉から手が出るほど欲しいものが骨董品・美術品。
以下のような骨董品・美術品は、素人には価値がわかりにくいものもありますので、迷ったらプロに相談しましょう。
【骨董品】
・掛け軸
・絵画
・陶磁器
・茶道具
・彫刻
・仏具 など
【美術品】
・日本画(竹内栖鳳、下村観山、鏑木清方 など)
・洋画(ピカソ、ゴッホ、モネ など)
・現代絵画(アンディ・ウォーホル、草間彌生、村上隆 など)
まとめ売りした方が買取価格がアップすることがありますので、セット物の骨董品はまとめて査定してもらいましょう。
ゴルフ用品
以下のようなゴルフ用品は買取してもらえます。
・新品に近い状態
・剥がれや汚れが少ない
・人気ブランドの品物
ゴルフクラブとゴルフウェアに分けて、人気のあるブランドをご紹介します。
【ゴルフクラブ】
・TaylorMade(テーラーメイド)
・Callaway(キャロウェイ)
・Titleist(タイトリスト)
・ブリヂストンゴルフ など
【ゴルフウェア】
・Callaway apparel(キャロウェイアパレル)
・ブリヂストンゴルフ
・PEARLY GATES(パーリーゲイツ)
・le coq sportif(ルコックスポルティフ)
・Nike(ナイキ)
・Adidas(アディダス) など
なお、ゴルフクラブはまとめ売りした方が買取価格がアップする傾向がありますので、セットで売れないか遺品整理するときにチェックしてみてください。
車、バイク
次のような車やバイクは、中古市場でも需要がありますので高価買取が期待できます。
・新しいもの
・人気車種
・希少な車種
相続して乗らないのであれば税金がかかりますので、4月までに売却か廃車の手続きを進めましょう。
なお、廃車にするときはスクラップ業者に依頼すると、数万円~数十万円で売れることがありますので、時間に余裕がある場合は買取査定を依頼してみる価値ありです。
コレクション
骨董品・美術品と同じく、一部のコレクターにとっては非常に価値があります。
一例にはなりますが、以下のようなコレクションの取り扱いには気をつけましょう。
・現在は流通していない記念切手や普通切手
・ブリキのおもちゃなどのレトロ玩具
・キャラクターもののフィギュア
・プラモデル
・レコード
・古銭
物によっては状態が悪く、脆くなっていることもありますので、査定するまでは丁寧に扱って保管しておきましょう。
本・古書
本や古書も売れる可能性があることを、念頭に置いておきましょう。
次のような本はプレミア価格で取引されているからです。
・絶版になった本
・非売品や個人出版などの希少な本
・作者の直筆サインが入った本
たとえば、ドラゴンボールが新連載された1984年12月3日に発売された週刊少年ジャンプは数万円~十数万円で取引されています。
遺品を買取してもらう3つの方法
「どんな遺品が売れるかはわかったけど、一体どこに売ればいいの?」という疑問があるでしょう。
「どこに売るか?」は「手間」と「時間」のバランスで決めましょう。
なぜなら、大切な家族が亡くなって遺品整理をはじめる遺族が置かれる状況はさまざまですし、人によっては進めなくちゃいけない遺品整理がなかなか進まなくなっては本末転倒だからです。
以下の3つの方法を検討しましょう。
・①遺品整理業者へ買取を依頼する
・②買取専門店へ買取を依頼する
・③フリマアプリ・ネットオークションで売る
①遺品整理業者へ買取を依頼する
査定を受けるために、たくさんの買取業者とのやり取りや遺品の運搬をしなくていいので、『時間も手間もかけられない方』におすすめの方法です。
遺品整理業者は一括して遺品整理で出た遺品の買取に対応するほか、
・遺品の整理・分別・回収
・行政手続きの助言・代行
・遺品の保管・処分についてのアドバイス
・貴重品などの遺品の捜索
・遺品の供養
・特殊清掃
などの遺品整理に必要な作業もまとめて任せられます。
オールインワンで遺品整理と買取査定を進めるので時間と手間がかからず、買取金額と作業料金を相殺できますので遺品整理にかかる費用を抑えられます。
「じゃあ、買取は遺品整理業者の一択でいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、遺品整理業者はあくまでも遺品整理がメインですので、買取専門店などよりも査定金額が低くなることにご留意ください。
遺品の買取査定は業者によって差がありますので、遺品査定に関する専門資格を持つ「遺品査定士」がいる業者を選びましょう。
②買取専門店へ買取を依頼する
『時間に余裕があり、少しでも高価買取をしてほしい方』は買取専門店へ依頼しましょう。
特定の分野についての深い知識と買取経験があり、より高く売れる可能性があります。
業者によって以下のような得意分野や専門分野があります。
・ジュエリー・時計・バッグの買取専門店
・着物の買取専門店
・家具の買取専門店 など
ただし、買取がメインであり、遺品整理や不用品の処分などのサポートはありませんので、遺品整理の手間と時間はかかってしまいます。出張買取サービスや宅配買取サービスをしている業者をうまく活用しましょう。
③フリマアプリ・ネットオークションで売る
『遺品整理に時間をかけられる方』、『遺産分割後にゆっくり相続財産の使い道を検討できる方』におすすめの方法です。
「メルカリ」などのフリマや、「ヤフオク!」などのネットオークションを使うメリットは、遺品整理業者や買取専門店での買取よりも高値で遺品を売れるかもしれない点です。
たとえばメルカリですと、次の方法で相場を把握できます。
①売りたい遺品を検索する
②絞り込み機能で「販売状況」を選び、「売り切れ」にチェックする
③「sold out」で表示されている商品が一覧表示される
売れた商品ばかりが表示されますので、その金額と遺品整理業者や買取専門店が提示する金額と比べればお得に遺品を手放せるでしょう。オークションも要領は同じです。
デメリットは出品・梱包・発送する手間と、いつ売れるかわからないので時間がかかる点です。
個人間の取引なのでトラブルが起こる可能性も忘れてはいけません。時間に余裕がある方はトライしてみましょう。
少しでも高く遺品を買取してもらうコツとは
「どうせ手放すなら、少しでも高く買い取ってほしい」という方は、次の4つのコツを実践しましょう。
・専門の業者ごとに売る
・複数業者に査定をしてもらう
・状態を綺麗しておく
・付属品をつけておく
専門の業者ごとに売る
前項でもお伝えしましたが、時間と手間をかけられるときには有効な手段です。
業者によっては向き・不向きや、得意・不得意があるからです。
着物専門店がロレックスなどの高級時計をうまく査定できないように、ジャンルによって高く買い取れる業者がそれぞれ異なるからです。
複数業者に査定をしてもらう
こちらも手間と時間はかかりますが、少しでも高く売りたいときには有効な手段です。
業者によっては、依頼者の知識がないことを悪用して、不当な金額で買い取ろうとする業者がいます。複数業者に査定をしてもらえば、安く買い叩かれるのを防止できるからです。
比べてみて、一番高い業者に買い取ってもらいましょう。
状態を綺麗にしておく
どんな遺品でも状態の良さは買取査定に影響を及ぼします。
遺品整理している段階では汚れていたとしても、拭いたり磨いたりして綺麗にするだけでも金額は変わってきますので、状態を綺麗にしたうえで買取査定を依頼しましょう。
付属品をつけておく
遺品の種類にもよりますが、
・説明書
・箱
・ストラップ
・キーホルダー
・充電器
・コード
などの付属品は必ずセットにして買取査定をしてもらいましょう。
iPhoneを売るときは箱をセットにした方が高く売れやすいように、捨ててしまいがちな付属品こそ大切に保管しておきましょう。
遺品整理で買取してもらうときの注意点とは
最後に遺品整理での買取を失敗しないためにも、次の3点に気をつけましょう。
・勝手に売らない
・古物商許可証があるか確認する
・焦って業者を決めない
いずれも後々のトラブルを防げますので、確認しておきましょう。
勝手に売らない
「お金になりそうだから、早く売っちゃおう!」という考えは禁物。
遺品整理で出るたくさんの遺品の中には、他の親族にとって大切な遺品も含まれているからです。たとえあなたが不要と感じても、安易に売ってはいけません。
また、遺品によっては資産価値がありますので、相続トラブルに発展する恐れもあります。
対策としては、遺言書やエンディングノートで遺品に対する故人の意思を確認し、ひとりで判断せずに親族と相談しましょう。
古物商許可証があるか確認する
遺品の買取を依頼するときは古物商許可証がある業者を選びましょう。
中古品の売買に必要な許可であり、無許可の業者に任せると、トラブルに巻き込まれる恐れがあります。
ぼったくり被害などを防げますので、業者のホームページで調べたり、古物許可証の提示を求めて確認しておきましょう。
焦って業者を決めない
納得したうえでサッと買取業者を選んで、スムーズに遺品整理を進めることに問題はありません。
しかし、避けたいのは「こんなはずじゃなかった。もっときちんと買取業者を選べばよかった…」という後悔です。
遺品整理は故人との別れの悲しさがある一方で、葬儀や四十九日、遺産分割協議などすることが多く、精神的にも肉体的にも疲れがドッとたまり、判断が鈍るタイミングが多くなります。
だからこそ、焦りは禁物。
買取業者に安く買い叩かれないためには、できるだけ早く買取依頼する遺品を整理して、時間にゆとりを持って複数業者に買取査定をしてもらいましょう。
お得に遺品整理を進めるためにも、買取してもらえる遺品を把握しておこう!
今回は遺品整理で買取が期待できる遺品をお伝えしました。
この記事をまとめると、
・14種類の買取が期待できる遺品を把握し、後悔のない遺品整理を行おう
遺品整理で買取が期待できる遺品14選 | |
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貴金属 | 高級時計 |
ブランド品 | カメラ |
将棋盤・囲碁盤 | お酒 |
家具 | 家電 |
着物 | 骨董品・美術品 |
ゴルフ用品 | 車、バイク |
コレクション | 本・古書 |
・時間と手間を考慮しつつ、遺品の買取は以下の3つの方法で検討する
①遺品整理業者へ買取を依頼する
②買取専門店へ買取を依頼する
③フリマアプリ・ネットオークションで売る
・買取査定に出すときは状態を綺麗にして付属品をつけ、なるべく複数業者に査定してもらう
・遺品を売るかは家族で相談のうえ、許可のある業者に時間にゆとりを持って依頼する
遺品整理をはじめる前に知っておけば、損をしなくて済んだり、後悔を避けられたりしますので、しっかり知識をつけておきましょう。
知っているか、知らないか。
ただそれだけでお金が大きく動きますので、本記事を参考にして事前に対策しておきましょう。